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- アニメの基本的な部分が知りたい!
- 「セル画」「セルアニメ」って何のこと?
- 昔のアニメと今のアニメでは全体的に雰囲気が違うような感じがする…どうして?
そんなもやもやを、この記事ですっきり解消してしまいましょう!
今回は、アニメ制作において以前まで主流であった「セル画」「セルアニメ」について徹底解説していきます。
「セル画」「セルアニメ」ってなんだろう?アニメ制作現場の現在と過去を徹底解説
「セル画」「セルアニメ」ってなに?
セルアニメとは、
「セル」という透明なシート状の素材をつかってつくられたアニメを指します。
セル画とは、
セルアニメをつくるのに必要な「セル」という透明なシート状の素材に
背景やキャラクターなどが手描きで描かれたものを指します。
昔のアニメでは
背景
+
セル①キャラクター
セル②小道具
のように、別々のセルを何枚も重ね合わせて1つのシーンがつくられていました。
それはどうして? 以前のアニメ制作は現在と違ってほとんどの工程が手作業であり、デジタル制作のように「やりなおし」や「ひとつ戻る」「ひとつ進む」といった操作が容易にできなかったためです。
「セル画」を用いてばらばらの絵を重ね合わせることで、作業の効率化につなげることができました。
セル画の制作工程
「絵コンテ」と呼ばれる、映像の設計図を描く ↓ 「絵コンテ」をもとに、そこで描かれているシーンの空間設定や映像としての意味付けを行う(レイアウト) ↓ 「レイアウト」をもとにキャラクターの表情や動きを描く(原画) ↓ 「原画」と「原画」の間の動きが不自然にならないように、その間をつなぐ絵を描く(動画) ↓ 「動画」が完成したら、原画や動画をトレスマシンで「セル」に転写する ↓ 裏側から「セル」に色を塗る ↓ 「セル画」の完成!
セルアニメの制作では、完成したセル画をもとに残りの作業を行っていきます。
セル画の作成はアニメ制作をするうえで基本となる部分だったんですね!
セル画はいまどうなってるの?
90年代中ごろからアニメ業界もデジタル化が進んでいきました。
その動きと比例するように、絵の具などの塗料でよごれやすく、かさばって場所をとる手描きのセルアニメはどんどん少なくなっていきました。
現在はあらゆる作業においてデジタルが主流になっており、
手描きのセルアニメやその制作技法は過去のものとなりつつあります。
また、アニメ制作スタジオの倒産や縮小に伴い、行方が分からなくなってしまったセル画も少なくありません。
セル画はこれからどうなるの?
セルアニメが全盛期だったころ、セル画はアニメの放映が終わったあとは特に使い道のない産業廃棄物として扱われていました。
しかしアニメファンにとって、プロのアニメーターが描いた「セル画」、ましてや自分の好きなキャラクターやシーンが描かれた1枚は喉から手が出るほど欲しいものです。
やがてコレクターも現れ、アニメショップなどで「セル画」の交換・販売が行われるようになっていきました。
デジタル化が進んだ現代だからこそ、手描きの「セル画」はより貴重なものとなり、マニアやコレクターの間で市場価値は上がり続けています。
また、アニメの文化や歴史を残そうという意図から、離散・紛失したセル画を集めて保存しようという動きも見られています。
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まとめ
今回は、気になる「セルアニメ」「セル画」について解説させていただきました。
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またお会いしましょう!